壁にふわりと掛けられた一輪のリース。その静かな存在感は、暮らしの中にそっと溶け込みながら、心にやさしい余韻を残します。「冬の葉」が手がけたこのリースは、アナベルを中心に、季節ごとの草花や実物を丁寧に組み合わせ、自然がもたらすやさしさを感じられる作品に仕上げました。
アナベルは、夏の終わりから秋にかけて咲く西洋アジサイの一種。白く咲き始めた花は、やがてやわらかなグリーンへと変化し、乾燥すると繊細な質感と色味が生まれます。その独特の表情は、どんな草花とも調和し、季節感と落ち着きを与えてくれます。 今回のリースには、アナベルに加えて、ラグラス、ユーカリ、スモークツリー、スターチス、カスミソウなど、冬を彩る草花をふんだんに使用しています。ひとつひとつの素材が持つ色や質感を活かしながら、やさしく空気を含むようなデザインにまとめました。特にスモークツリーのふわふわとした質感が、全体に柔らかな印象を添えています。
リースづくりで大切にしているのは、「自然のままの美しさを壊さないこと」。花材はすべて丁寧に手作業でドライにし、ひとつひとつの表情を確かめながら、バランスを見て配置しています。同じ素材を使っても、まったく同じリースはできません。それぞれが一点物であり、贈る人、飾る場所、季節の空気によって、異なる表情を見せてくれます。
このリースは、インテリアとして飾るのはもちろん、大切な人への贈り物にもぴったりです。結婚祝いや引越祝い、季節の挨拶としても喜ばれています。ドライフラワーならではの長い時間楽しめる特性を活かして、時間とともにゆっくりと変化する姿も、またひとつの魅力です。
冬の葉は、「日々の中に、静かであたたかな彩りを届けたい」という思いから、リースやスワッグ、アレンジメントを手がけています。自然が持つ儚さや力強さをそのまま受け取り、暮らしの中にそっと添えることで、心がふっとやわらぐような、そんな存在でありたいと考えています。
手に取った方が、ほっとひと息つけるような。そんな願いを込めて、今日もひとつひとつ、心を込めてお作りしています。
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